セミナー予約者の半数以上がドタキャン、
会場費の支払いで赤字

もう5-6年前のことでしょうか?
ご依頼を受けてセミナーをやらせていただいたことがあります。セミナーは2部構成で、1部は無料セミナー、2部は別日に有料セミナー(5,000円)でした。
主催者はタウン情報とセミナー情報などを発信している企業様。タウン情報誌にセミナーも載せていただき、1部は50名、2部も15名の予約が入っていると聞いておりました。

さて、2部の当日。確か冬の寒い雨の日だったと記憶しています。
開始時間になっても出席者は7名。8名ドタキャンでした。正直、キツイなぁと思っていました。

そして、セミナーが終わり、セミナーの依頼主でもある主催者さんと精算する時になって、セミナー代金の事前徴収がされていないことがわかりました。
したがって、5,000円×8名分=40,000円の収入ダウン。

依頼セミナーだったため、会場代などは無料と考えていたのですが、正規料金を請求され、目の前真っ暗。事前確認していなかった私も悪いのですが、それならせめて有料セミナーは事前徴収してくれないと!と、腹立たしい思いをしました。

これと似たような体験をしている方は非常に多く、

事前徴収しないと、ドタキャンはどんな大人でも当たり前にする

とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

予約と同時に事前徴収

最近では、宴会の予約を入れたけれど、連絡がつかなくなり、当日になってもお客様が現れないという事例が増えています。
こんな時に事前に代金の一部から全額を徴収しておくと、ドタキャン率がとても少なくなります。確かに、お金を払ったからには行きますよね。

セミナーやイベント予約に使用できるWordPressのイベント予約システムプラグインにも事前徴収可能なものがいくつもあります。ただし、事前徴収可能なプラグインは、月額使用料($20~$40程度)がかかるものがほぼすべて。
最近探したものではたった1つだけ無料のものがあったのですが、まだ制作されて間もないプラグインなので、バグが多くおすすめできません。
イベントやセミナー専門サイトであれば、月額使用料を払っても、事前徴収の方が良いことは絶対です。
イベント予約をするサイトを作る際には、事前徴収も検討されてみてはいかがでしょうか?

プロフィール

荒岩 理津子
荒岩 理津子株式会社アールジャパン 代表取締役
株式会社東芝にてソフトウェア開発11年、サスペンションメーカーの広報6年、国立大学情報システムセンター非常勤職員、個人事業主を経て、2016年9月に株式会社アールジャパンとして法人化。WordPressに特化したWEBシステムの開発に携わる。Microsoft Visual Basic®のプログラミングに関する著書が9冊、そのうち一部は国立図書館に寄贈されている。色彩検定1級、Shoplifyパートナー。趣味は手芸一般。編み物歴、洋裁歴は四半世紀以上。神奈川県中小企業家同友会 広報委員会副委員長・編集長。