経営指針とは

弊社は神奈川県中小企業家同友会に入会しています。中小企業家同友会では、「よい会社になろう よい経営者になろう よい経営環境をつくろう」を目的として、日々経営者が勉強する場を提供しています。中小企業家同友会では、外部要因で迷いやすい経営者がブレない経営をしていけるように、経営指針を成文化することを推奨しています。

経営指針は会社がどこに向かうのかを示すコンパスとなるものと定義されることが多いようです。一般的には「経営理念」「経営方針」「経営戦略」「経営計画」など、会社経営に関する方針を示すものを全体をさします。

中小企業家同友会の経営指針は「経営理念」「10年ビジョン」「経営方針」「経営計画」を文章にすることで、経営者、社員、協力会社という一つの企業に関わる方々全員に、自社が何を目指し、どこに向かうのか、ベクトルを合わせて進んでいけるようにするものです。

よく聞く話として、社長が言った一言が経営指針に合っていないと社員から「社長、それ経営指針に沿っていません」とお叱りを受けるというものがあります。経営指針が社員まで浸透すると、お客様に対する対応や製品の品質に至るまで、自社がめざすものなのかどうかを社員が考えるようになります。

経営指針は会社がめざす方向を示すもの

たかがWEBのコンテンツ、でも会社が透けて見えるんです

WEBを作成していてよく感じるのは、経営指針の有無と経営指針を作っただけなのか、めざす方向にベクトルが向いているのかどうか。個人事業主の方の場合は、自分のやりたいことの意思や動機が揺らいでいないかどうか。

経営指針があり、めざしている方向がわかる企業のWEBは一貫性があり、原稿も修正の少ないものをご提出いただけます。これは「うちの会社はこうなっていくから、この製品・サービスをこの人たちに届けたいんだ!」という意思となって伝わってきます。

一方、経営指針を作っただけできちんと運用がされていない場合は、自己紹介のWEBになることが非常に多く見受けられます。自社の強みの把握もできておらず、誰に訴えたいのかがわからないコンテンツになっていることが残念です。
「自分たちで原稿や写真をなんとかする」「WEBがなければ会社として形にならないので、とりあえずあれば良い」というケースが多いと感じます。

経営指針がない場合、経営計画が見えていないのはもちろん、誰に何をどうやって売るのかを考えただけで文章にしたことがないのでしょう。原稿を預かっても、公開までに何度も修正が入ります。ライターを使って文章を作っても、公開後に経営者自身が原稿を大幅に書き直すケースも少なくありません。
ヒアリングした時と校正時とで、考えがまとまってくるためだと思いますが、制作側からするとたまったものではありません。
「原稿修正は2回まで」というような注意書きが入るのは、上記のような理由からだと思います。

経営指針が見えるWEBにするには

まずは会社概要を見直してみましょう。会社概要と地図だけという場合は要注意です。購入者は製品やサービスに差がない場合、直感で良い会社、イイ感じの会社を選択します。経営者のメッセージやそれぞれの製品・サービスに込めた想いをわかりやすい言葉で伝えてみてください。硬くなりがちな会社概要ですが、自社の想いを一番伝えられる場所です。

会社概要以外にも、誰に使ってほしいのか、この製品・サービスでお客様がどのようになってほしいのかをイメージして、コンテンツを見直してみましょう。この際、自社のことは自社が一番わからないということを念頭に置き、客観的な視点で評価することが大切です。
もしも客観的に見られないと考えた場合は、第三者に見てもらい、率直な感想をもらうことも考えてみてください。

ここに注意

経営指針を成文化した会社にありがちなのが、会社概要に経営理念をどーんと書いてしまうこと。これでOKと思いがちなのですが、なぜこの経営理念になったのか、その経緯や想いも一緒に掲載するようにしましょう。

また、中小企業家同友会あるあるだと思いますが、トップページに経営理念を掲載している企業も多く見られます。業種や文言によってはそのまま掲載した方が効果的なこともありますが、お客様が求めていること=経営理念ではありません。
トップページはお客様が求めていることを「できる」と宣言するページです。経営理念は社内向きですから間違えないようにしましょう。

うちのWEB、大丈夫?と思ったら、ぜひ一度ご相談ください。

プロフィール

荒岩 理津子
荒岩 理津子株式会社アールジャパン 代表取締役
株式会社東芝にてソフトウェア開発11年、サスペンションメーカーの広報6年、国立大学情報システムセンター非常勤職員、個人事業主を経て、2016年9月に株式会社アールジャパンとして法人化。WordPressに特化したWEBシステムの開発に携わる。Microsoft Visual Basic®のプログラミングに関する著書が9冊、そのうち一部は国立図書館に寄贈されている。色彩検定1級、Shoplifyパートナー。趣味は手芸一般。編み物歴、洋裁歴は四半世紀以上。神奈川県中小企業家同友会 広報委員会副委員長・編集長。