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切り絵が持つ瞑想のような集中力と効果

切り絵の持つ瞑想効果 集中して誰もおしゃべりをしません

小学生40人が一人もおしゃべりしない切り絵教室

小学生の切り絵教室をしていると、毎回、不思議な現象が起きます。

それは40人いても、一人もおしゃべりをしないこと。見回りにいらっしゃる先生方も驚くほど、水を打ったかのように誰も喋りません。全員が集中して、ひたすら紙を切り抜く作業に没頭します。

参観している保護者の方からは、「この集中力が勉強に向かってくれれば」という声を頂戴します。

これは大人でも同じこと。ワークショップ中、どなたも喋りません。場をなごませようと私が喋ると、逆に迷惑そうな空気が漂います。

切り絵の持つ瞑想効果 集中して誰もおしゃべりをしません

切り絵が持つ瞑想効果

瞑想は心の安定に効果をもたらすと言われています。Google社が研修でマインドフルネス瞑想を取り入れたことで一躍その効果が注目されるようになりました。

切り絵をしている時間はただひたすらに、指定された場所を切り抜いていきます。すでにデザインされている図案なので、どこを切ったらより美しいだろうかと考えることもありません。ただ線を追い、怪我をしないように切り抜くだけ。

この単純作業が「今ここにある自分を見つめる」とい瞑想と同じ効果を生むようだと感じます。

これはワークショップ後の参加者の方のご感想にも如実に表れます。

  • スッキリした。
  • また参加したい。
  • 作った作品を自慢したい。

楽しかったが多いのではなく、「スッキリした」が一番多くいただく感想です。

瞑想後の作業効率アップは科学的に証明されている

マインドフルネス瞑想は不眠症やPTSDに対して効果があると報告されています。

2018年に米国国立補完統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health:NCCIH)が支援した、不安症やうつ病などの精神疾患と診断された142グループの参加者の解析では、マインドフルネス瞑想のアプローチを、無治療、認知行動療法や抗うつ薬などの確立したエビデンス(科学的根拠)に基づく治療と比較して検証しました。この解析には12,000例以上の参加者が含まれ、研究者らは不安症やうつ病の治療において、マインドフルネスに基づくアプローチは全く治療を行わないよりも優れており、エビデンスに基づく治療と同様に有用であることを明らかにしました。

厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』

あなたの暮らしにも切り絵による瞑想効果を取り入れてみませんか?